不快な症状冷え性とは

これからの季節特に感じる不快症状の一つに冷え性があります。冷え性とは、部屋を暖めたり厚着をしても体が温まらなかったり、体は温まっても手足がいつも冷たい状態にある症状です。

西洋医学では、この冷え性自体を病気と呼ぶ程深刻なものとして捉えていません。一方東洋医学の漢方では、冷え性は種々の病気へのシグナルとなっていると考えられていて、漢字で病気を意味する「冷え症」が使われることもあります。

この冷え性は圧倒的に女性に多いと言われていますが、これは女性の方が男性に比べ筋肉量が少ないことから、基礎代謝が低いことが原因になっているようです。また女性ホルモン分泌の異常や自律神経の失調が原因する場合もあります。

しかし最近では男性にも冷え性の症状を訴える方が増えているというデータがあります。また年齢が高くなるほど、冷え性に悩む方の確率が高くなる傾向があり、75歳以上では8割の方が冷え性の症状があると言われています。

冷え性の原因

冷え性の原因は、いろいろありますが、大別すると第1に皮膚の機能低下があります。これは夏冬関係なく冷たい飲物や食べ物を摂ることで、内蔵内の温度調節機能が鈍くなっていることや冷暖房完備の生活で気温の変化を感じる神経が鈍くなっていることが挙げられます。また自然の摂理と相反する生活(夜更かしや朝寝坊等)も影響していると言われています。

第2に自律神経の不調により起こる冷え性です。これは神経中枢(交感神経、副交感神経)がストレス等により、機能しなくなることがあります。この自律神経は、女性ホルモンの分泌をコントロールする神経とも密接に関わっているため、自律神経の不調により冷え性が発症することも多くなります。

第3に血流が悪いことによる冷え性です。この場合は、末端まで暖かい血液が流れ難くなることが、冷え性になる原因と考えられています。さらにこの血流が悪くなるのは、貧血や低血圧で暖かい血液が毛細血管まで届かないことの他、動脈硬化や静脈のうっ血等でも血流が悪くなります。

冷え性と皮膚の機能低下の改善

冷え性を改善するために、一番最初に取り組むべきことは、皮膚の機能低下を改善することだと私は思います。それには自然の摂理に沿った規則正しい生活と食事を心掛けることが大切だと思います。すぐには効果が出てくるものではないですが、冷たい物を必要以上に摂らないだけでも後から必ず効果が表れるはずです。

次に冷え性改善に効果のある食べ物です。いくら体を外から温めても、体の中が冷えていれば意味がありません。食事によって体の中から温めることはとても重要です。

速効性のあるものとしては、ご存じの方も多いと思いますが、しょうが・ネギ・にんにく等がこれに含まれます。体の芯まで冷える日は、これらを上手に摂り入れましょう。

また血液の流れをよくする物としては、根菜類(ニンジン・ごぼう・蓮根・山芋・こんにゃく等)や自然塩、梅干し等のアルカリ食品は血液をサラサラにして、血流をよくしてくれると共に、体を温めてくれる効果が期待できます。

冷え性対策簡単入浴法

冷え性の対策としては月並みですが、入浴がやはり一番効果が期待できると思います。ただ漠然と入浴するのではあまり効果がありません。例えば熱いお湯は交感神経を刺激するので、血管が収縮してしまいます。その結果体の芯まで温まることができません。また熱いお湯は長く浸かっていられないため、逆に湯冷めをしやすいといわれています。

冷え性を改善するためには、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かることが効果的です。これはぬるめのお湯は副交感神経を刺激するので、血管を広げて血流が良くなります。15分から30分と長めに浸かると、湯冷めもしにくくなります。

また体の湯船への浸かり方も大変重要です。一般に全身浴は長めに浸かると心臓や肺に負担が大きいと言われています。そのためオススメなのが半身浴です。ぬるめのお湯にゆっくりと半身浴することで、自律神経の不調の改善効果もありますし、半身浴でじんわり汗をかくのはデトックス効果もあるので一石二鳥ですね。

冷え性の味方、足湯

冷え性を改善する方法の一つに足湯があります。これは足をくるぶしの少し上までお湯につけることによって、足だけではなく、体全体の血流を促して全身の血行を良くするもので、全身が温まり全身温浴効果が期待できます。

その他にも足湯は自律神経を整える作用やリラックス効果、足の疲れやむくみ取り、全身の疲れ、倦怠感、肩凝り、不眠症、低血圧、ストレス等にも効果があると言われています。

そして何よりも足湯は、テレビを見ながらでも、読書をしながらでもできるのでとてもお手軽です。ただし足湯の時間は15分〜20分が適当で、効果を高めようと、汗をかくまで頑張るのは、余分にエネルギーが必要となるので、逆に疲労を高めてしまいます。

また湯冷めには充分な注意が必要です。足湯の効果を高めるために時々冷水に足を浸けることで、より一層血液循環が良くなります。例えば温水に5分、冷水に30秒等交互に足を浸けることでさらに保温効果が高まります。


Copyright © 2009 冷え性の原因と対策 All rights reserved.